日本微生物学連盟「野本賞」

 

日本微生物学連盟は、微生物学分野において、学術的に優れた一連の研究に基づく論文、著書等を発表し、今後一層の活躍が期待できる本連盟加盟学術団体正会員(45歳以下)に対し、2020年より野本賞を授与しています。野本賞は、本連盟の設立と発展に大きな貢献をされた初代理事長 故野本明男先生のお名前にちなんで名付けられました。野本先生は、ポリオウイルスをはじめとするウイルス研究で世界的に知られ、また高潔で温かい人柄により国内外で広く敬愛された微生物研究者です。

日本微生物学連盟「野本賞」受賞者

  年度 カテゴリー 受賞者 業績の題目
第1回 2020年度 「病気と健康」 山本 雅裕(大阪大学微生物病研究所) 病原性原虫トキソプラズマと宿主の免疫学的攻防の解明
「生活への応用」 受賞者なし
「環境とエネルギー」 豊福 雅典(筑波大学生命環境系) 膜小胞を介した細菌間コミュニケーションの研究
第2回 2021年度 「病気と健康」 野田 岳志(京都大学ウイルス・再生医科学研究所) ヒト病原性ウイルスのウイルス粒子形成機構に関する研究
「生活への応用」 竹下 典男(筑波大学生命環境系) 糸状菌の菌糸生長
「環境とエネルギー」 簡 梅芳(東北大学大学院環境科学研究科) 環境調和型バイオテクノロジ―の創出を目指した生物機能と生物間作用の解明
第3回 2022年度 「病気と健康」 受賞者なし
「生活への応用」 甲斐 建次(大阪公立大学大学院農学研究科) 同種・異種微生物間における化学コミュニケーションの解明とその制御・利用
「環境とエネルギー」 諸野 祐樹(海洋研究開発機構超先鋭研究開発部門高知コア研究所) 海底下環境における微生物生命圏の実体と生態の解明
第4回 2023年度 「病気と健康」 中村 昇太(大阪大学微生物病研究所) 病原細菌の腸管定着機構に関する研究
「生活への応用」 宮永 顕正(東京工業大学理学院化学系) 放線菌が生産するβ-アミノ酸含有マクロラクタム抗生物質の生合成研究
「環境とエネルギー」 入枝 泰樹(信州大学学術研究院(農学系))

吉澤 晋(東京大学新領域創成科学研究科自然環境学専攻)
病原糸状菌と植物の攻防戦における感染・防御戦略の分子機構に関する研究

海洋微生物の新しい光エネルギー利用機構の解明